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服は雑誌を見て買った
靴も買った
でも・・・・・一人って今日初めて知った
「ごめんな」
「いいよ、気にしないで」
そうなのだ
チケは2枚あったけど1枚は割烹息子が買い取り、常連客に譲ったらしい
「ちなみにどんな人?」
「あ~~、なんかその人が行くわけじゃないらしい・・・・彼女へのプレゼントかもな」
「ますます落ち込む・・・・・」
「ごめっ!」
何が悲しくて知らない人の彼女と・・・・・
でも、行くのは別々だし気にしなければいいかな
どうせ向こうは俺なんか知らないだろうし
「とにかく、楽しんで来いよ!明日感想聞かせろよ」
「わかったー」
こうして俺は、人生初のライヴに行く事になった
ドキドキする・・・・・・
女の子ばかりなのかな?
もしかしてそこで運命的な出会いとか・・・・・むふふふ
そんな出会いに望みをかけて、今日は寄り道せずに家に帰って来た
まずはお風呂!
「綺麗にしないと嫌われちゃうしね~・・・・・誰にだよっ!」
一人でつっこみながらシャワーを浴びた
馬鹿すぎて虚しさ全開だ
「ふぅ・・・・・」
このままベッドに入ればすぐ眠れる
でも、そんな事は出来ない
「よし!」
急いで髪を乾かして、新しい服を来て早目に会場に向かった
「ん~、浮いてる感が半端ない」
おかしいな・・・・・
何だか俺だけ爽やかなんだけど
周りはどちらかと言えばモノトーンと言うかなんと言うか怖い
ちゃんとどんなバンドかを調べればよかった
俺ったら、雑誌に載っていた初めてのデートに着て行きたい服とか買ってるし・・・・馬鹿すぎ
なんだか視線が気になるけど気にしないでおこう
と言うか・・・・・確かに女の子は多いけど・・・・・俺にはハードルが高すぎる
聞かれたら殺されるけど、俺には魔物の巣にしか見えない
絶対言わないようにしないと・・・・言う人も居ないけど
とりあえず始まるまでどこか隅にいよう
何とか隅に移動して小さくなっていた
あっ、そうだ!お礼に何か買って行った方がいいかな
さっきの場所に何か売ってたみたいだけど
でも・・・・・戦場だ
あの場所へ戻るには命がけかも知れない
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