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side K-4
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っ、こいっつ…!!
「だから要、いますぐ仕事は辞め…っ!?」
渾身の力で頭突きをくらわせて黙らせる。
おれにも話くらいさせやがれ。
「テメェごら…勝手にヤンデレルート突き進んでんじゃねぇぞクソ餓鬼がっ!」
「要…、?」
「俺も話を聞かなかったのは悪かったがな、勝手に暴走して挙句人を殺しかけるとはどういう了見だこら!ふざけんじゃねえぞ餓鬼。とりあえず手を離せ」
「か、要さん…」
「二度言わせんじゃねえ」
漸く正気を取り戻したらしいこいつが、おずおすと手を下ろしたところで、背中に腕を回して抱き寄せた。
「ったく…。お前はほんと馬鹿だなあ」
「なっ、要さんっ…」
「あー、あれだ。話も聞かずに出てって悪かった」
頭を撫でてやると、好きなのか、年下の習性なのか、擦り寄ってくるこいつはほんと、可愛いと思う。
「要さん…電話も、出てくれなかっ、、」
「泣くな!その、うっかり寝てたんだよ」
「はぁぁああ!!?カラオケなんてそんな、誰が入ってくるかわからないところで寝るなんて…!」
耳元で叫ぶんじゃねぇ…、鼓膜…鼓膜が…
「あー、はいはい悪かった。とりあえず…あのコンドームはどうして貰った?」
その話が終わらないことには、どうしようもない。
「う、あれは、ね?」
どうやらこいつは大学で以前合コンに誘われ、かっこよくて可愛い彼氏がいるから行けないと断り、それが広まり今では腐女子という人たちによく話を聞かれたりそういうグッズを貰うことがあるのだそうだ。
…アホなのか、俺も、こいつも…。
そんなことであわや殺される直前だったのかよ…。
思わず脱力してしまった俺に、新也が慌てて付け足す。
「でっ、でも今までもたまに媚薬入りローションとかあったし、今回もこんなことで怒ると思ってなくて…」
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