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1 始まりは終わりと共に。
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それは何でもない日常のこと。
今日も俺達六つ子はダラダラと過ごしていて
「ひまーひまだよぉー兄ちゃんひまぁー」
今こうして俺にしがみついているのは長男
「うるさいな……他のやつあたれよ、あと4人もいるんだし」
そう言って腰の腕を引き剥がす
「えぇー、そういう事言っちゃう?
チョロ松は1人しかいないのに??」
俺はその言葉を聞き流し求人誌をめくる
「ちょっと!兄さん達!!誰か暇してない?
誰かパチンコ付き合ってよ!!」
朝から出掛けていたトド松が怒りながら部屋に入ってきた。
これは女の子と何かあったな……
「パチンコ!!?いくいく♡」
さっきまで俺に付いていた長男はすぐさま末っ子に飛び付く
ほんと、パチンコ大好きだよなコイツ。
「えー!おそ松兄さんはムリ!負けたらウザイし!!」
そう言われた長男はすぐさま末っ子から離れた
「っだよそれ!!カー!!
お前とはもう絶対にパチンコ行かねぇー!!」
など言っているが明日にはフツーにパチンコ行くんだろうな…
末っ子は拗ねる長男を無視して五男を連れて行った
「パチンコ行ってきマッスル!!
ハッスルハッスル!!マッスルマッスル!!」
そんな2人を見届けた長男は大の字になって
「………なぁー、いちま」
「猫んところ行ってくる」
そう言ってマスクを付け直し俺を横切る
「うん、気を付けてね」
「ちょ、一松!?兄ちゃん無視するの!!?
ねぇ!いちま」
ピシャッ。
閉じられた扉にガックリと肩を落すと
「………ねぇねぇからまつぅ〜♡」
ずっと窓の外を眺め黄昏ていた次男は長男に目を向ける
「一緒に遊そ……
ねぇカラ松なんで俺にはそんな冷たい目するの?」
「うるさいぞ兄貴…」
そう言って視線を戻す次男にもたれかかった
「brother愛してるんでしょ?だったら遊んでー?」
ああ、これめんどくさいやつ……俺も出よ…
そう思って立ち上がると
「そうだ!!3人で釣り行こう!!」
うわっ、やべ早く出ないと……
1歩踏み出したところで
ガシッ!!
後ろ腕を強く掴まれ振り返ると
「3人で、行こ?」
長男に殴られ顔を歪ませる次男を脇に抱えた長男がニコニコと笑っていた
こうなったらもう今日は逃げられない
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