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「十四松ー帰らない?」
「まだまだぁーー!」
俺は1人小丘で座り込んで十四松を見守る
ふと上を見上げると空は綺麗なオレンジ色を纏っていた
河原に連れてこられてから少しキャッチボールと
素振りやバッティングをしたけれど
やはり普段は運動をしていない分すぐに疲れが出て
結局座り込んで風に吹かれて涼んでいることになった。
「あー、涼しい…」
このまま寝てしまいそうな心地よさでウトウトしていると
「にーさん!」
いつの間にか隣に来ていた十四松が座っていた
「あぁ、ごめん寝そうになってた、そろそろ帰ろっか。」
そう言って立ち上がろうとすると
「カラ松にーさん、泣かせちゃダメだよ」
「へ」
間抜けな声を出して十四松を見ると
すごく嬉しそうな顔をしてニコッと笑った
「人をね、好きになるのはすごいんだよ!!
泣かせちゃダメなんだよ!でもね、自分が泣いちゃ意味無いんだよ!?
ね!?チョロ松にーさん!!」
すごく笑顔なのに念押しをされたようで、ちょっと勇気付られた。
けど、
「いつから知ってたわけ!!!?」
そう言うと立ち上がった十四松は
「え?ずーーーっと前からだよ?
僕は、チョロ松にーさんやおそ松にーさんが
泣いちゃうの嫌だから」
そう言ってもう1度笑ったけど、
え、おそ松兄さんのことも気付いてるの…?
謎の寒気を感じた夕方だった。
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