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告白 1
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近くで見つけた店内に入ったはいいものの……
早速金色のキラキラしたものに目を輝かせるカラ松に念押しをする
またふざけた事を言ったけど
俺はそれでもなんだか微笑ましくて、くすぐったかった
まるで2人でデートに来たような……そんな浮かれ気分だった。
誰に渡すのか?好きな人なのか?可愛い人なのか?
そんな事今は忘れたい。ただ今はこの暖かい空気に触れていたかった
歩き出した俺を見たカラ松も何かネックレスを見始めた
俺は特に買う予定も無いのでただ店内を見て回る
「(あ、これかわいい……)」
そう言って手に取ったのは黒メインの
オシャレなブルーの鉱石が付いたブレスレットだった
「(……って、俺も単純だなぁ……)」
どこを見ても一番に目に付くのは青色で少し面白くなってしまった。
そして浮かれまくってしまった俺は
そのブレスレットを手に取ってカラ松の元へ向かうと
何かをじっと見つめるカラ松の横顔に少し見とれ
「カラ松いいの見つかった?」
声をかけると
「これなんて、どう、かな……」
遠慮気味にゆっくりと手に取ったのは
━━赤いネックレス。
キラキラもしてないし宝石でもない、
ましてや高級でもない、でも、
「………うん、凄くいいと思う」
俺の目にはそれよりも価値のあるもので
美しくも刺々しく光っているように見えた。
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