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視線の先には…。 ―影山視点―
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「このボゲ!!何やってんだ!!(怒)」
「…ッ、し、仕方ねぇだろ!!タイミングが合わなかったんだし!!それに今のは影山のトスが速すぎたんだからな!!(怒)」
「…はぁ?オレのトスは正確だった…。単純にお前のミスだろ…。…それにスパイク以外も下手クソ過ぎなんだよ、ボゲ日向!!」
「……(むぅ。)大体お前、トスあげる時に怖い顔でいつも俺を睨んでるから。さっきみたいに目が合ったらびっくりするんだよ!!」
「……オレの顔は元々こんな顔だ…(怒)グダグタ言ってねぇーで。もう一度やるぞ!!(怒)」
流れ落ちる汗に。飛び交う掛け声。
体育館の床が靴に擦れて響く音。
練習の度に上がっていく荒い息。
寝ても覚めても。
いつも頭の中にはバレーしかない。
大好きなバレーで。
……いつか頂点に立つ。
それ以外の事に目もくれなかったオレは。
いつの間にか
アイツの存在が。
知らないうちに心の中に浸食し始めていた事にすら気付かなくて。
隣にいるのが当たり前になっていた。
欲しくても手に入れられないモノが
また一つ増えて。
自分の気持ちをコントロール出来なくなるくらい、溢れてくる想いと向き合う時が。
少しずつ、近付いていた。
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