アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
合わない人
-
「僕、上村君とは合わない気がする!!」
「えっ?」
月曜日の夕方、土日の忙しさは何処へやら、レジで手持ち無沙汰になった、雄大と店長は乱れていたプレゼント用の包装紙を整理していた。
「合わない??」
「上村君は…言い方なんなんですけど、生意気な感じがします!」
「どした、急に?生意気??上村君は仕事を覚える姿勢もいいし、物覚えも早いし、力もあるし。ちょっと笑顔が足りない気はするけど、対応は丁寧だし、何より顔がいいから女性ウケいいよ。」
「あんなの!ちょっと、顔が濃いだけです!」
「あははっ、まぁ、目力は強いけど、あの俳優の何たらシュウ?に似てるって西川ちゃん言ってたよ。」
「はっ!?糸井 舜(いとい しゅん)ですね!?あんなの全然イケメンじゃないです!よっぽど加…。」
雄大は言いかけて、すぐに口を両手で塞いだ。
「どした?」
雄大は口を塞いだまま、首を振った。
「しかし、珍しいってか初めてだね。雄大君がそんな事を言うなんて。」
「えっ…まぁ…だって、僕を見下ろすような態度なんですよ!」
「それは背が…」
「そうじゃなくて!」
3日間の研修中、雄大が何かを教えるがツーンとした態度を取るので、雄大は声をかけれずにいた。
(今までは僕を年下と思っても、馴れ馴れしくはなるけど、あんな冷たい態度は取られたことない。。)
「私はそんな態度は感じないけどなーー。」
「僕…だけかな?」
しゅんとすると店長が雄大の頭を大袈裟に撫でた。
「まぁーうちの雄大君はこのモールでは1番可愛いから☆緊張してるのかもねー。可哀想にー。仲良くしたいよねー。よしよし!」
「店長ーーお客さんに見てる!汗」
「あははっ。てか今日は私もう帰るから、上村君と西川ちゃんだよ。」
「….代わって下さいよ。」
「君、日曜日休んだでしょ。」
「…チェッ。」
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
7 / 147