アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
木曜日の中間
-
「…聞いたわよ。。昨日。」
暗い顔をした西川が出勤した瞬間にレジにいた雄大のそばにやってきた、
「…聞いちゃいましたか。。」
全てを諦めていた雄大は乾いた笑いを浮かべた。
昨日は雄大は休みだった。なので西川とは歓迎会前事件から会うのは初めてだった。
「なんで私の予定も聞かないで、勝手に日にち決めてるの!?しかもあいつなんて言ったと思う?『来れないなら来れないでいいんですけどー?』ってよ!(怒)!私は来んなみたいな事いいやがるのよ!」
「えっ!?行かないの!?」
雄大は驚いて西川を見つめた。
「行くわよ!意地でも行くわよ!あいつのハーレムにはさせないわ!だって新しい人も結局、歓迎会には来れないらしいわよ!」
「えっ!!?そうなの!?」
「さっき、店長からグループLINEで入ってたわ。」
「うっ…じゃあ…」
雄大はちらりと店内で商品整理をする上村を見た。
「…4人?」
「勘弁して欲しいわよ!何が悲しくて、4人でカラオケしなきゃいけないのよ!!」
雄大は縋るように西川に詰め寄った。
「もう、キャンセルしよう!!今回は野上さんには諦めて貰おう!今日は彼女は休みだから…僕、すぐに電話するよ!」
雄大がレジを出ようとしたが、西川は微動だにせず、腕を組んで、首を振った。
「そんな事で諦める奴じゃない。店長からのLINEに対しても”そうですかー。でもカラオケはルームで取ってるんで、人数は行った時でいいので問題ないです☆”って返してたわ。。てかいつの間にあいつグループに入ってんの?私認めてないけど。」
ああっ…
雄大は腰から砕け落ちそうになった。
「でもここでチャンスよ!ゆーちゃん!」
西川が崩れた雄大の腕を掴んだ。
「店長は友達もいいって言ってたよね?」
「…えっ…?」
「そんな場に友達連れて行くなんて、私もどうかと思ったわ。しかも店長の薄給を潰してまで。」
「??」
「ゆーちゃん、あのイケメン、加藤さんだっけ?連れてきて。」
「えっ!!?」
雄大は驚いて、西川の手を払った。
「何で…?」
「違うのよ!加藤さんに会社の人連れて来てもらうのよ!」
「ふぁっ?」
もう雄大は訳がわからず、眉をひそめた。
「私も大学のキレイな子を2人くらい連れて行くわ!これでこの前からお願いしていた、合コンもできるし、一石二鳥でしょう?」
(それが狙いかよ!?)
「合コンなら店長にお金出してもらうなんて事、してもらわらないでいいし、あいつ1人が楽しむなんて事させないわ!」
「で、でも人数が多いよ…」
「言ったでしょう?人数は当日でいいって。多ければパーティルームに変更してもらうようにするわ!」
「で、でも…野上さんの狙いは上村君なだけだよ。そんな色んな人巻き込まなくても…」
怯える雄大に西川はキッと睨んだ。
「上村君をあんな奴に取られるくらいなら、私の友達に取られた方がまだマシだわ。」
雄大はハッと口に手を当てた。
「まさか…西川ちゃん、上村君を…」
「私の狙いは加藤さんみたいなバリッとした会社員だけど、上村君は連れて歩くには百点満点だし。ゆーちゃん、中々合コンしてくれないし。」
「うっ…(だって…)」
「あとあいつより可愛くて、若い女子がどんだけモテるか見せつけてやりたいし!」
(色んな欲望が混じってんな…)
「ってなわけで、加藤さんに言っといて!」
「えっ!?そんな…」
ちらりと時計を見た。
18時30分。
「今日の明日だよ?」
「だから、今から電話してきて。ほら、今、暇だし。」
(最近の女子は強いな…)
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
34 / 147