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金曜日の夜
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18時ちょうど
「お先に失礼しまーす!」
「お疲れ様です。。」
20時
「わーい!今日暇だし、店長が1時間早く帰っていいって!じゃあね、ゆーちゃん。また後でー!」
「よかったね。お疲れ。」
20時45分
「ごめんね。雄大君!早く終わらせるつもりだったのに…。」
「いや…終わり間際に(大量)ラッピングが来たのは、店長のせいではありませんから…」
20時55分
”ほたーるのひかぁーり”
21時10分
「店長、お金が合わないです!汗」
「えっ!?」
21時20分
「あっ!ここに100円落ちてる!!」
21時30分
「やばいっ!ゴミ捨て行ってなかった!!」
21時50分
「ゴミ捨て場、遠すぎます。。涙」
「こっち終わったから、もう帰れるよ。お疲れー。」
22時
「あれ?チャリの鍵がない!!」
「あっ、今日、自転車で来たの?」
「カラオケの場所が遠かったから、チャリで行こうと…ん?ん?」
「あった?あっ、財布落としたよ。」
「あっととと…あった!!」
警備員
「まだ残ってるんですか?」
22時30分
”ゆーちゃん、先に入ってるよ☆”
明かりの眩しい繁華街で、1人、携帯を握りしめ、ビルを見上げた。
(僕、遅れたけど、成康さんたち、合流出来たってことかな?まぁ、西川ちゃんが成康さんの顔知ってるから、声かけたのかも。)
雄大はモヤモヤっとした気分になった。
(早く行かねば。。)
雄大は何号室に行けばいいか、携帯に文字を打ちながらながら、店内へ入った。
「雄大君。」
ざらっとした低い声が自分の名前を呼んだ。
顔を上げると、白いワイシャツに黒いズボンの成康が、奥の待合のソファーから手を振っていた。
「な、成康…さん?」
立ち上がって向かってくるとその手足の長さが際立った。
「お疲れ様。」
「お、お疲れ様です。」
あせあせと頭を上げると成康の手が雄大の額の髪をかきあげた。
「汗かいてる。」
「あっ…チャリで来たから…」
急に自分は汗臭いのではないかという気がして、雄大はちょちょっと離れた。
「…1番上の階に部屋あるんだ。行こうか。」
「あっ…はい。行きましょうか。」
雄大がスタスタと階段に向かうと後ろから「雄大君、こっち、こっち」と声をかけられた。
「5階だよ。エレベーターで行こう。」
チーン
というと音と共に成康が手招きをしていた。
(エレベーター!!)
雄大はクンっと小さく自分の身体を嗅いだ。
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