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スタッフルームのコント?
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「そんな…上村君…」
「もう我慢できないんです。椿さん。」
「で、でも…こんな所で…」
「誰も来ないですよ、だから俺に身体を開いて…」
「いや…そんな所…」
「椿さん、俺の…」
バシン!!!
いい音が響いた。
「もう!いい加減にしろよ!!僕、もう帰るんだから!!」
「痛って!なんですか?そんな分厚いファイルで殴ったんですか?」
頭を押さえる上村に雄大は持っていたピンクの分厚いA4ファイルを突きつけた。
「これ!今月の本社からの発注指示リストだから!バイトでも回覧しといて!よろしく!」
雄大はそう言ってくるりと上村に背を向け、左胸に付けていた名札を取ろうとした。
すると褐色の筋肉の付いた腕が肩から伸びてきて、雄大のもたつく手に指が絡みついた。
「おい!デジャブか!?30秒前もこんな事無かったか?」
「さっきの続きですよ。」
上村の体温が、声が、すぐ横にあった。
「お、おい!」
ぎゅーと身体が縮こまった。
「3点ですね。」
肩に重い腕を乗せまま、雄大は振り返った。
「……牟田さん、いい加減助けてよ。」
おにぎり、サンドウィッチ、ラーメンの空の1.5リットルのコーラを長テーブルに置いて、口一杯に頬張っている牟田がジッと見ていた。
「やっすい恋愛漫画見てるみたいです。3点。」
「そうですか?○ーレイクイ○では力にものを言わすのが定番でしょうー。」
上村は雄大に引っ付いたまま、平然と抗議の声を上げた。
「いやいや…ちょっと…」
「ハー○イク○ンをなめないで下さい。あれは財力と地位が両方均衡してるからこそ、力でものを言わせれるんです!ただの力での押し倒しでは、ただのエロ小説です!耽美さがないです!」
「む、牟田さん?」
「勿論、耽美さは椿さん十分あります!華奢で童顔で色白!上村君との身長差もグッドです!あとはムードです!こんなまだ日も完全に落ちてないようなスタッフルームではムードが半減します!」
「18時ってまだ日が高いですよね。この時期。」
「何言ってんだよ?2人とも!」
雄大は取れない腕を払おうともがいたが、一向に外れなかった。
「あれ?椿さん、痩せました?」
ドキリ
「そ、そんな事ない。離れろ。」
急に上村の手の感触が身体に触れているのを意識してしまった。
「ちゃんと食べたほうが…」
「離れろって!」
「上村君、本気で嫌がってる時は駄目ですよ。マイナス5点です。」
牟田に言われて、上村はハッとしたかのように雄大から離れた。
雄大は着ていたボーダーの半袖シャツを引っ張り、シャキッと背を伸ばした。
「もう上村君、売り場行かなきゃいけないだろう?」
「あの…….」
「お疲れ様!」
雄大はバタンとスタッフルームから出て行った。
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