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身体と感情
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「いや!四つん這いは無理です!」
雄大はスウェットの下だけ脱いで、ベッドの上で正座していた。
「でも四つん這いにならないと塗れないよ?」
成康はスーツの上着を脱ぎ、ワイシャツの袖を折りあげていた。
「ぐっ……」
雄大は顔を下に向け、何と言おうかぐるぐるしていた。
「わかった。じゃあ…」
成康は「んしょ。」と言って、ベッドに上がり、雄大の向かいに胡座をかいて座った。
「?」
「雄大君、ここにきて。」
成康はそう言って、自分の膝を叩いた。
「えっ?」
ポカンとする雄大の腕を取った。
「俺の膝の上に真向かいになるように座って。」
「えっ、、えっーーー!」
雄大は掴まれた腕を振り解こうとした。
「”えっー”じゃないよ。雄大君が四つん這い嫌だからって。これなら俺は直接、雄大君の中は見ないからいいでしょう。」
「いや…でも…じゃ、じゃあ!自分でします!」
「アナルセックスの場合は外だけじゃなくて、内側まで傷ついてる可能性が極めて高い。奥まで塗るのは自分では難しいよ。」
「アナ…」
「大丈夫。」
成康は雄大の腕を引っ張り、自分の膝の上に乗せた。
「これで見えないだろう?」
柑橘系の甘い香りが強くなる。
成康は雄大の背中に手を回し、身体を密着させた。
「あわっ…わっ…」
身体全部が成康の身体に触れる。
成康のいい匂いのするサラサラな髪がが鼻に触れる。
「腕を俺の首に回して。」
甘い声が耳にダイレクトに囁く。
雄大は迷いながら、腕を回す。
「そのまま…俺のほうに身体を預けて。」
肌にそうように成康の手がパンツの中に入ってくる。
ドクンドクン
(心臓の音、聞こえちゃう!)
雄大はぎゅっと目をつぶった。
「んっ!」
「冷たい?これは消毒液だから。滲みる?」
雄大は頭を小さく振った。
アナルが優しく拭き取られるが、触れるたびに硬くなる。
「….力抜いて。今から軟膏塗るから。」
成康の息が耳にかかる。
「力なんて….抜けない…」
息が苦しくて、緊張が高まる。
「……」
成康の動きが止まり、雄大は横目で成康を見ようとした。
「成康さ…?あっ!」
成康が雄大の右耳に甘く噛み付いた。
「アッ…っ…はぁ…」
成康は雄大の右耳に舌を入れた。
「はっ…んんっ…」
熱い舌先に身体がビクビクとした。
「成康…あくっ…」
耳に気を取られていたら、ズボッとアナルに異物が入った。
「あっ…あっ…」
「もう指が入ったから、あとは塗るだけだから。」
そう言って成康は指を抜き、再び軟膏を付けた指を差し込んだ。
「あっ…ん…」
雄大はぎゅっと成康のワイシャツの首あたりを握りめた。
成康の指はぐるぐると雄大の中を動いた。
「んっ…」
ビリッ!!
成康の指が奥の方をついた時、背中に電流が走ったような感覚があった。
(これ…)
上村君にやられた時に感じた、覚えてはいけないような感覚。
「あっ!ダメ!そこは…ダメ!んっ!」
雄大は成康に必死にしがみついた。
「ゆ、雄大君。。」
成康は雄大の中で指を動かした。
「ダメ!あっ!あんっ…」
腰が動きそうになる。
(ヤバイ…勃っちゃう!)
股間が熱くなってきた。
「ダメ….ダメです!もう抜いて下さい!あっ….んっ…あぁ!」
頭がクラクラしてくる。
感じた事のない感覚。麻痺したような快楽。
雄大はホロホロと涙が出てきた。
「あっ….あっ…成康さん。。」
雄大は顔を上げ、成康と顔を向き合った。
「雄大…」
「んっ…」
唇を合わされ、雄大は成康の胸にすがりついた。
「雄大….俺…やっぱり…」
薄れていく意識の中で泣きそうな声が消えるように聞こえてきた。
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