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事件現場!?
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えっ?なにこれ?
なんか事件があった…?
店の前に来るとそこは人集りで、雄大は持っていた菓子折りの袋を落としてしまった。
「何?何?」
「なんか喧嘩?みたいよ。客と店員が殴り合ってたって。」
(客と店員…?)
ハッとして、雄大は紙袋を掴んだ。
「すみません!と、通して下さい!」
雄大は人集りを割って、走り出した。
「店長!!」
人集りを抜けると背中を丸めた店長が、警備の人と出てきたところだった。
「雄大君!?」
「店長、これは!?」
小さな商品が床に散らかり、何個か陶器が割れていた。
「一体何が…?」
床から顔を上げた時、店長は雄大の両肩に手を置いた。
「よかった!雄大君がきてくれてよかった!」
「えっ?」
雄大は首をかしげた。
「か、加藤さんを探してきてくれないか!?」
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「……はい…はい。。いや、いいですよ…別に…進めてもらっても…いいです…はい。。はい…えぇ…大丈夫です…はぁ……そうですね…お任せします。はい…では…」
ピッ
携帯の画面に自分の顔がチラリと写った。
「…俺、何してんだろう…」
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『ツーツーツー』
「話し中…」
雄大は携帯をズボンの後ろポケットに入れながら、走り出した。
”上村君が加藤さんを殴ったみたいなんだ”
ドンっと中年の男性にぶつかったが、雄大は足を止めなかった。
「すみません。」
”上村君はスタッフルームにいるんだけど、加藤さんはするっとどっか行っちゃって。上村君は強く殴ったって言うし。何があったかは話さないけど、上村君も鼻血出てるし、加藤さんも心配だ。雄大君、探してきてくれ!”
「…電話に出ろよ!」
雄大は目についたエスカレーターを駆け下りた。
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