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「...あれ...鍵が空いてる...」
内側からも外側からも鍵が必要な絶対開くことのない家の鍵
どうして空いてる...
...七海......
「七海...!七海どこだ...!」
鞄を放り投げて寝室、風呂場、トイレ、リビングどこにも居ない。
居ないはずはない。
だってスペアの鍵の場所も教えてなければ七海じゃ絶対分からない場所に置いてある
この家からは絶対出れないはず。
鍵穴も見たが別にこじ開けたような傷がついているわけでもない
スペアキーも確認したがちゃんとある
なんでだ。
どうして。
心拍数が上がってきて息が荒くなってくる
焦りと不安で汗が出てきて暑い
周りに七海の事を知っている奴なんて居ない
「...くっそ!!!!」
壁を殴りその痛みで少し冷静になる。
そうだ。旭...アイツがまさか...。
鞄から携帯を取り出し画面をタップして電話をかける
「早く出ろよ...!」
「はーい!こちら旭でー」
「てめぇ!!!七海をどこやった!!!」
「...へ!?
なになに!?英雄さん!?どうしたの!?」
「お前じゃねぇのか!七海を返せ!!!」
「七海がどうかしたんですか...」
「七海が居なくなった!
知らねぇのか!」
こいつじゃねぇのか...
じゃあ誰だ...。
「すいません。
今からそちらに行きます。
まず警察に連絡してください。
あと落ち着いてください。」
「はぁ...あぁ...すまん...」
「じゃあきりますよ。」
プツッと電話が切れる
少し落ち着いて警察に電話する
警察も事情を聞きに家に来るらしい。
七海...どこ行ったんだよ...
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