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「んん....ふっ....」
喋ってる人の声が、懐かしいなー
とか思ってたらいきなり前髪を上げられて、唇に湿った感触がした
キス!?とか思ったけど、それより大事なのが目の前にいた人
その人は、キスしながらも目を開けてこちらを見ていて.....
俺は、そのことに急に恥ずかしくなって目を瞑った
そしたら、フッと笑ったような吐息が聞こえた
少ししてから顔が離れた、その時にはもう既に酸素が足りなくてハァハァと息を乱していた
俺の顔、今真っ赤だと思う....涙も溜まってるし
ていうか、いつの間にか外されてたし....鬘と眼鏡....
「.....エッロ......ククッ、音夢は相変わらず可愛いな」
ニヤリ顔で見てくる人は、キスをされた事よりも吃驚した人
この人の名前は、猫屋敷 蓮華
姿は儚げ美人って感じなのに、中身が強引な俺様で......変態だ
喋れば、トコトン残念になる
蓮「おい、今変なこと思ったりしてねーよな?」
「そんな、こと.....ない。それ、より、学校、の、説明、して」
俺がソファーに座ろうと動くと、蓮華が俺よりも早く動き、俺の腕を引っ張って自分だけ先にソファーに座った
それから、俺が蓮華の方に向いた状態で膝の上に座らせられた
そんで、蓮華を見下ろすような形になった。直ぐに下りようとしたけど、腰に腕を回される方が早くて、抱きしめられてしまった
「.........何、してん、の....普通に、座ら、せろ」
蓮華の方に向いてるから、何とか離れようと肩を押してみる
けど、ビクともしなくて、逆にククッと笑われた
蓮「イ・ヤ・だ」
ムッとしたけど、これじゃあ蓮華を喜ばせるだけだと思い、止めた
勿論、抵抗するのもね
だから、目線で学校の説明をしろと促した
蓮「はいはい。分かりましたよお姫様」
そう言って、俺の長い髪を一束掬い上げキスを落とす
一々行動が、派手すぎる
蓮「大体は分かってるだろーが、ここはエスカレータ式の金持ち学園で、幼稚舎~大学までの一貫教育校だ。そんで、生徒会が一番の権力を持ってる。ま、俺には敵わねぇがな?」
フハッと笑って、俺のお腹に顔を埋めて来た。しょ、正直言ってくすぐ、ったい....うぅ...
てか、この学園が生徒会主義なのは分かった
蓮「で、その生徒会っつーのが俺が言うのもアレだが厄介なんだよなぁ.....って、あれ?音夢が前に居た学校って、確かここの姉妹校じゃなかったっけか?」
「そ......だね....」
少し、声のトーンが下がるのは仕方ない事だと思う
あの学園は、俺にとっての檻みたいな所だったから....
あの人達にバレずに此処に来れたのは、菜月のお陰
まぁ、バレずにって言ってもたった数日だろうなー....あの人達、馬鹿じゃないし
蓮「......まぁ良い。ここは、あっちと同じだから説明する必要ないな。後は、カードか....少し待ってろ」
蓮華が立ったお陰で、やっと普通に座ることが出来た。お、ソファーふかふかだー
蓮「ほれ、このカードだ。これは、お前の為だけに作った世界でたった一つのブラックカードだ。無くすなよ?無くしたら、一億を溝に捨てたようなモンだぞ」
「は....そん、な、大金を、これ、に、使っ、た......の?」
蓮「あぁ、そうだ。お前がここに来ると知った瞬間から、じっとしていられなくてな。音夢、お前の為なら何でもしてやる」
蓮華の言葉に驚きながらも、手渡されたブラックカードを見詰める
そのブラックカードは唯黒いだけではなく、水晶のように透けていてキラキラと光っていた。中には機械が沢山入っているのか、電流のような細く長い筋道がいくつもあり、ふとした瞬間に光り輝いている
それは、いつまでも眺めていたいと思ってしまう程美しい物だった
「綺麗.....」
つい口にしてしまった言葉に、ハッとしたが蓮華は特に気にせず続けた
蓮「それは、見た目だけじゃなく機能も凄いぜ?それさえ持ってれば、この学園内全てのドアを開けることも出来るし、この学園にあるもの全てがタダになる。勿論、この部屋にだって自由に入ることが出来る」
俺の為に、こんな凄いものを作っちゃうとは思わなかった
正直、吃驚の話しではすまない
一大事だ。まぁ、焦っても表情は動かないが....
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