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頬に冷たいものが伝う感覚があり、ふっと意識が浮上した。
うっすら目を開くと、見慣れた天井に窓からの光が映っていた。
「朝……?」
時間を確認すると朝の6時少し前。
いつもより起きる時間は早いが、もう起きてしまおうと思い、体を起こす。
そこでやっと、自分が泣いていたことに気づいた。
自分の白く、肩くらいまで伸ばされた髪を触る。
中2の頃から伸ばされている髪の毛。
家の外では、その頃から女の子として扱われてきた僕。あの時は良くわからなかったが、今なら良くわかる。
これが僕に対する両親の優しさだ。
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