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とっさに、あやちゃんの手を掴もうとしたが間に合わず、波に押されるまま流れていく。
声を出したかったが、驚きすぎて声も出せない。
押されて押されて、いきなり僕を押す女の子達が止まり、されるがままだった僕は対応出来ず、転んでしまった。
その間も女の子たちは、ぎゅうぎゅう押し合いへし合いをしている。
そんな状態で立てる訳もなく、女の子たちに蹴られたり踏まれたり……
どんなに小柄な女の子でも、全体重を掛けて踏まれたら重いし痛い。
痛みに負けて情けなく、視界が歪んでぼやけて来た時――――
何かにふわっと包み込まれ、女の子たちによる痛みが止んだ。
「…ふ、ぅ…っ?」
状況が飲み込めず、顔をあげてみる。
すると、女の子たちが全員制止して僕を見ていた。
しかし、良く見ると僕っていうより上を見ているようで。
そっと上を見上げると、思ったより近くに整った顔――――
一谷 颯真の顔があった。
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