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一谷先輩は僕の頬に手を添えたまま、本当に綺麗に微笑んだ。
その微笑みは安心の感情を含んでいるように感じて。
僕も何故かその手に安心して、無意識に先輩の手にすりっと頬擦りをしてしまう。
「…ふっ……随分と甘えただな…」
可笑しそうに笑いながら言われた言葉に、我に返ってパッと一谷先輩の手から離れた。
恥ずかしくて顔を隠す僕だが、そこでふと、疑問にたどり着いた。
今は明らかに夜の遅い時間で、何故か一谷先輩が僕の家に居る。
昼間あった覚えも、家を教えた覚えもない。
………先輩が何でここに居るかわからない。
何故か少し不安になり、先輩を伺うように見つめる。
先輩はまだ眠そうに目を擦り、伸びをしていた。
「……あの」
「ん?」
流し目でこちらを向いた先輩にドキッとしつつ、疑問を口にする。
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