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「すみません……!こんな時間まで…」
そう僕が言うと先輩は大丈夫だよ、と綺麗に微笑んで。
その表情が何となく好きだなと思った。
でも、大丈夫だと言ってももう夜中だ。
今から家に帰ったとして、一谷先輩が寝るのは何時になるだろう?
その事を考えると、忙しいらしい先輩に無理して帰ってもらうのは申し訳なかった。
先輩から見たら女の子の家に泊まることになるから嫌かも知れないけど………
Ωだけど、特に今まで先輩といてフェロモンに宛てられたことはないし、まだヒートの時期でもないから大丈夫。
そう思って、僕は先輩に今日は泊まってもらうようにしてもらった。
「本当に良いの?」
「え、あ、はい。いつも助けて頂いてるお礼になれば…」
とりあえず、先輩にシャワーを浴びて頂いて、その間にリビングに布団を敷いておいた。
やっぱり泊まることを先輩は気にしているようで。
逆に申し訳ないことをしたかな、と少し反省…
「そんなにしゅんとしないで」
「!」
頭を優しく先輩が撫でてくれる。
「俺のこと気遣ってくれだんだろ?ありがとう」
満面の笑みで言われてしまって、僕は暗く考えてしまうことをやめた。
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