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純がくれた時間
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結局その日は適当に過ごした。
あまり外に出るのが好きではない俺も純と出かけた。
午前中は、咲人くんが行きたいと言っていた遊園地に、
午後は近くにある水族館に行ったりして。
高校の時の修学旅行でさえ、楽しんでいなかった俺だ。
いつからか忘れたけど、何事にも冷めてしまっていた。
そんな心を純は暖めてくれたのかな?
今純と一緒にいるこの時間、
みんなで楽しいと心から思える時間はきっと純がいるから。
隣で目の前に見える景色を不思議そうに眺める純の手を強く握った。
「拓斗さん……」
少し驚いてこっちを見た純に、
「繋いでいたいんだけどいいよな?」
と笑ってみせた。
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