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裁きの剣
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「そんなの持ってどうする気……」
シンヤがアキに言った。
「最初にこの剣で殺したのは天使の2人だった…」
「……え?」
「2人は天使で、愛し合っていたんだよ。
別に天使同士の恋は悪いわけじゃない。
だけどその1人の心に、悪魔が生まれた。
恋によって生まれた悪魔だった。
だからそいつを殺した。初めてだったし、知ってた人だった….
流石に、震えたよ。
だけど、そんな恐怖ももう無くなって、残されたもう1人の天使も殺した。この剣は….この俺はそういう存在だ……」
アキは悲しみも混ざった複雑な表情をしていた。
「じゃあ………じゃあその剣で僕を早く裁いてよ。
ううん…裁くんじゃないな…………
殺せよ!!死刑執行人だろ…?ほら、殺せよ」
「おいっ!?やめろっ!」
ツキヤの声は、誰の心にも響かなかった。
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