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5.酷すぎるオトコ-5
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中に入ると、壱成は無言で出入り口に立ち、目線だけで指示を下す。
早く身支度を整えろ。そう、言っていた。
でも、ここで着替えたくはなかった。
あの男がまた違う場所に何かを付けていたらと思うと怖かった。
「早く……」
「っ……」
でも、壱成のその冷たい視線に急かされて、ユキジは着替えた。
「お前、そこ……」
「え……?」
「脇腹どうした?」
「脇腹……?」
壱成に言われた所を見た。
そこを見ると、痛々しく青く痣になっていた。
ラウルに抵抗した時にできたようだ。
「こ、これは……」
咄嗟にそこを隠したユキジ。
その仕草に、壱成がまた怒りを見せる。
「早く着替えろ」
「う、うん……」
ユキジは壱成の冷たい視線を浴びながら、震える身体をどうにか落ち着かせ、着替えた。
そして、私物を持ち、二人で控え室から出る。
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