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8.ユキジとラウル-1
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いつの間にか意識を手放していたユキジ。そんなユキジの身体を、壱成が温かいタオルで拭ってくれていた。
「い……せ……?」
「起きたか」
壱成はユキジが目を覚ますと、安堵した顔を向けていた。なかなか起きないユキジを心配してくれていたようだ。
「悪かったな……」
「え……?」
「無理させて……」
そう言われ気付く。身体のあちこちが痛む事を。
それは、無理な体位でガツガツと出し入れされたからだと、怠い身体が教えてくれた。
「結構痕も付けちまったし……手首にも縛った痕あるし……なんかレ◯プみたいだったよな……」
「そんな……」
そんな事は全く無い。
ユキジは一度だってそんな事を思った事はない。
「僕……嬉しかった……」
ユキジは掠れる声でそう言うと、壱成の袖のシャツをギュッと掴む。
そして、上目遣いで言葉を続ける。
「壱成の気持ちが……まだ……僕に向いてるって……いっぱい……伝わって来たから……」
身体の痛みは壱成のユキジへの想いだと思った。
その痛みが強い程、壱成の気持ちが伝わって来るような気がして、謝罪なんてして欲しくなかった。
「もっとしてもよかったよ……」
「!」
自分にそんな性癖があるとは思えないが、壱成になら何をされても嬉しいと思っているユキジは、それ以上をされても同じ事を言ったと思う。
もっとしてもよかったよ。と……。
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