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11.ドラマの打ち上げ-5
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でも、その誘いに魅力なんて欠片も感じていない壱成は、ニコッと作った笑みをリリーに向ける。
「俺、グイグイ来られると逃げたくなるんだよね」
「え……?」
「あと、香水が強めの子も苦手」
その言葉に、リリーは自身の身体を嗅ぎ始めていた。そして、自分の身体が香水臭い事に青ざめていたのだった。
「ほら、行くぞ」
「え? う、うん……」
ユキジは壱成に腕を引かれ、この打ち上げを切り上げ何処かへと連れて行かれる。
「いっせー。いいの? 来たばかりだよ?」
「いいんだよ。監督も酔っ払ってるから誰がそこにいるのか分かってねーし、バレない」
「でも……」
「俺が二人きりになりたいんだよ」
「え……?」
「したいんだよ。早く」
「!」
ボッと火が付いたように顔が熱くなる。これはアルコールを飲んだせいなのか。それとも、ユキジ自身もそれを望んでいたからなのか、それは今のユキジには分からない。
でも、タクシーで壱成の家に着いた頃、ユキジはアルコールを飲んで歩いたせいか、ふわふわと心地良い気分になる。
そして、お姫様抱っこでベッドに沈まれた瞬間。ユキジは自らシャツを脱ぎだしたのだった。
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