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12.この世で一番大切な人-1
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ユキジは熱く火照る身体をどうにかしたくて、ばさっばさっと服を脱いだ。
「暑い……」
「色気ない脱ぎ方だな」
そんなユキジをクスクスと笑いながら見詰める壱成。ユキジがほんのり酔っているのが分かっているらしい。
見ているだけで手伝ってはくれない。
「うー、脱げない……」
ユキジは次々と脱ぎだして、ジーンズに手を掛ける。けれど、変な脱ぎ方をしたからか、ジーンズが思うように脱げなかった。
それを見た壱成が、笑いながら手伝ってくれた。
「そんな脱ぎ方したら脱げるわけないだろ。ほら、足、力抜いて」
「はーい」
ユキジは子供のように右手を上げ、そう元気に返事をした。
こんなユキジ、今までにない。
「お前、酔うと明るくなんのか?」
「? 分かんない。お酒飲まないから」
「へー、そっか。まぁ、飲まなくていいよ」
「うん!」
壱成が優しい。頭を良い子良い子してくれる。
それが嬉しくて、ユキジは更に壱成に甘えた。
「はい、脱げた」
「いっせー。キスして」
「キス?」
「うん。んーっ」
ユキジは自身の唇を少し尖らせ、目を瞑りキスを待つ。その行動に、壱成はユキジのいつも見せない顔を見て、ドキドキしていた。
「可愛すぎ……」
「はやくぅー。ンッ……」
ようやく待ちに待った唇がユキジの唇に触れる。そして、少し口を開くと、自然と壱成の舌が入って来た。
「ハァ……んっ……い…せ……」
その滑りや熱さに、ユキジの身体は更に熱くなる。そして、半立ちのそれを無意識に壱成の太腿に擦り付ける。
その行動に、壱成がクスッと笑った。
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