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1.初恋は突然に……-5
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門限を過ぎると、反省文を施設の皆の前で読む事になる。
それはユキジにとって拷問に近い事だった。
反省文を書くのは良い。けれど、人の前で何かをするのは絶対にしたくない。
ユキジは、半べそから本格的に泣き始め、焦る気持ちを落ち着かせながら震える手でコンタクトを探し出した。
「ストップ!」
「え……?」
その時、声が背後から聞こえた。
その声は、低く、でも、とても色気のある声だった。
「その、左の足元の下。探してるのじゃないか?」
「え……?」
そう指摘され、ゆっくりと左の足元を見た。すると、そこにユキジが探していた物が落ちていた。
「あった!」
ユキジは喜びのあまり、今までにない声を出してしまう。
そして、コンタクトを付ける前に、教えてくれた人の方を振り向いてしまった。
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