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1.初恋は突然に……-6
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そして、ハッとなる。
自分が、コンタクトをまだ付けていない事を。
「良かったな、あって」
その声の主は、ユキジの目を見ても驚かず、笑顔を向けてくれた。
その笑みに、ユキジは生まれて初めてドキッと心音が鳴るのを感じる。
「えっと……あの……」
そして、いつも以上に声が出なくなった。顔も、熱が出たように熱い。
こんな感じは初めてだ。
「踏む前で良かったな。俺、目は良いんだ」
ニコッと笑うその笑みは、ユキジをまた虜にさせた。
目を逸らしたくない。その声をもっと聞きたい。
そう、心の底から強く思うほど、ユキジは目の前の男に夢中になる。
「あの…僕……」
ユキジは、礼を言わないとと、喉まで出かかるその言葉を、なんとか言おうと努めた。
けれど、緊張して出ない。
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