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2.〝あれ〟やって-1
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壱成と一緒に住み始めて少し経つが、お互いのスケジュールが重なる事が少なくて、中々二人きりの時間を作る事ができなかった。
と言っても、それは壱成が忙しいだけで、ユキジは仕事が終われば家に帰れるので、全ては壱成の仕事次第だった。
だから、ユキジは壱成がいつでも帰って来れるように、仕事が終われば直ぐに帰路に着き、明かりで自分が家にいる事を知らせていた。
「今日も帰って来れないんだね……」
『あぁ。相手の女優が遅刻して撮影が遅れたんだ。たく、早めに帰れると思ってたのに最悪だ』
その声は怒りが込められていた。壱成はここの所休みもなく働いていたので、この予想外の出来事に苛立っているようだ。
「仕方ないね。じゃ、僕早めに寝るね」
『悪いな。この時間まで待たせて』
「い、いいよ! 気にしないで!」
ユキジは電話越しなのを忘れ、左手を左右に振り、そう言った。
『あっ』
「ん? どうしたの?」
突然、壱成が何かを思い出したかのような声を出した。その声を聞き、ユキジは前のめりになって声を掛けた。
『今、俺一人なんだよ』
「そ、そうなんだ」
そして、気付く。壱成はよからぬ事を考えていると……。
『なぁ、あれやって』
「え! あ、あれを! いっ、今!」
ユキジはそう言われ、慌てふためく。
『今やって』
「は、恥ずかしいよ……」
『俺の身体を癒すと思って。な、お願い』
「うー……」
〝あれ〟それは、前に壱成に無理矢理やらされた事だった。
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