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2.〝あれ〟やって-4
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いつもの壱成のおっきな逸物でそこを掻き回されない。そんな衝動に駆られる。
「やぁっ……いっせ…もっともっとぉ---ッ」
太くて硬い物が欲しい。壱成のが欲しい。
欲しい欲しい欲しい。
ユキジは指を動かし、奥を突く。でも、イケない。
「いっせ……のが……ほしいよぉ……っ」
『ユキジ……』
「あっ、んあッ、アンッ…ぁ……」
どうしよう。そんな変な恐怖心が起こる。このまま、イけなかったら、なんて事を考えてしまう。
「い……せぇ……早く……僕を……抱いて……っ。むちゃくちゃに……抱いてぇ」
台詞はもう、台本なんて物は存在しなくなった。ユキジから発せられる言葉は、ユキジの本心でしかなかった。
でも、そう言っても無理な事も分かっている。
壱成はここにはいない。
いないのだ。
『ユキジ……好きだ……』
「ンッ……好き…ぼくもぉ……」
『愛してる……』
それでも、壱成は声だけでユキジを抱いてくれた。それは、壱成の最大級の愛の囁きだった。
「アッ! ンンンッ---アアッ……」
ユキジはその台詞にイけなかった白濁を外に出し、荒い息を調える為、呼吸を繰り返した。そうしている間、電話の向こう側で壱成を呼ぶ声が聞こえた。壱成は、「今行きます」、とその声の主に言うと、ユキジに向き直る。
『本番はもっと激しく抱いてやるからな。覚悟しとけよ』
「!」
その声は興奮を押し殺したような物で、壱成もユキジの声に当てられたのだと分かった。
その言葉を最後に、壱成は電話を切り、仕事へと向かった。
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