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「一緒に入らんとや?」
着替えを捜す西島の足元でそんな声が聞こえてきた。
「はっ?何言って」
「碧の身体洗ってやれば良かやん、碧もそがん思うとる」
「いやいやいや、何を」
「甘えん坊やけんな碧は。家でもよう兄弟と入りよるし」
甘えん坊………。
甘えているのか!
風呂に一緒に?
えーっ、
西島は動揺した。
風呂って事は裸だ。
当たり前!
身体を洗う……とか?
あの華奢な?
えっ?全部見ちゃう?
あーっ!違う!
やましくないし!
西島は頭をブンブン振るとシャツをまた捜しだした。
****
部長の役に立ちたい!
って気持ちが空回りの碧。
どうしたら良いのかな?
お世話になっているんだもん!
湯船の中で考えながら、ふと凄い事を思い立つ。
背中を流してあげる!
実家で碧は兄弟や父と未だに一緒に風呂に入っているので、父や兄弟らの背中を良く洗っていたのだ。
でも、
ぶ、部長とお風呂!
急に意識してしまい、
きゃーっ!
部長とーっ!
西島の裸体を想像してしまう碧。
部長の背中、広いし、胸板とかも、
わあーっ!僕のエッチ!
脳裏にはあの時見た西島の下着姿しかもう思い浮かばない。
部長と、
お風呂ーっ!きゃーっ!
「佐藤」
わたわたしている碧に西島がドアの向こうから名前を呼ぶ。
「は、はいっ」
「着替え持って来た」
磨り硝子の向こう、動く人影。
「ありがとうございます」
碧は慌ててお礼を言う。
部長……一緒、
背中流して………
い、言えるわけない!
そんな事を考えながら碧は湯船にブクブク沈んでいく。
*****
着替えを置いた西島は磨り硝子の向こうを気にする。
一緒に入らんとや?
諭吉の言葉に頭を振る。
いやいや、猫は喋らないし、一緒にも入らない!
西島は着替えとタオルを置いてその場を離れる。
*****
部長に何か恩返ししなきゃなあ。
碧は一生懸命に考える。
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