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「おお?…さすが休日、人多いな」
「……………………そうだね」
本当に人が多い。予想はしていた、でもここまでとは。
悠は雪也に軽くセットしてもらった髪を弄りながら溜息を吐いた。
「こーらっ、あんま解すなって!折角めちゃくちゃ似合ってるのに!」
「…だって気になるんだよ」
雪也がアイロンとワックスで弄った悠の髪はいつものストレートではなく毛先を遊ばせてふわふわとした印象を受けるマッシュスタイルだった。
「センス抜群のこの俺がセットしたんだよ?もっと自信もって!そんでもって弄らない!!!」
「うぅ、………………わかったって」
「よし!じゃ、めぼしい店も見つかったし並ぶの嫌だから早めに行こう」
「そうだね」
悠は雪也をちらりと盗み見る。
家へ来た時とは違い、丸い眼鏡をかけて帽子をかぶり白いTシャツにベージュのガウチョパンツを履いた雪也はまるで本物のモデルのようで、ここに来るまでもずっといろんな人に見られ続けていた。
ユキと一緒にいれば俺はあまり目立たないからちょっと申し訳ないけどありがたいな。
女の子たちが声を掛けてこないのもきっとこのスーパーモデル顔負けのオーラのおかげだろう。
この男に声を掛けるほど勇気と自信のある子なんてなかなかいないだろうな、そんなことを考えていればいつの間にか目的の場所に着いていた。
カランコロン
「いらっしゃいませ、二名様でよろしかったでしょうか?」
「はい」
「ご案内いたします」
店内はアンティーク調でまとまっててなんだか違う国のお店の様だった。
悠は店の雰囲気に圧倒されながら席に着いた。
「凄い、ね」
「あぁ、雰囲気有るお店だよね。確かオススメはパスタ類だったかな!悠どする??」
「え、と、、ボンゴレビアンコかな」
「いいね、じゃ、俺はぺペロンチーノで」
料理を注文してひと息つき、周りを見渡すと客の大半は女性のようだがカップルや家族連れも意外といた。
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