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誘惑
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【side温和】
千の指先が触れた。傍で見ているんだから触れるのは当たり前だろう。そう思っていたけど…違う。
薄暗い室内。水槽の前でそっと手を握っては離れ又、触れる。
千を見ると、熱っぽい瞳で俺を見上げていた。
(なんて顔してんだよ)
咄嗟に視線を反らしてしまった。
意識的なのか無意識なのか俺を煽る顔…誘うように触れる手、切なげに名前を呼ぶ声
理性が持たない…
千はわかっているんだろうか。自分の立場を… 今やっている行動の意味を…
水族館を廻りきり、時計を見ると16:00
まだ早い。今日一日で俺の理性はもう限界
千を俺の家に誘って車に乗り込んだ。
マンションに着き、玄関のドアを閉めると俺は千を抱きしめる。
「温和?」
驚いたのか身体を硬くする千を抱きしめながら、俺は千に今日一日思ってたことを聞いた。
「千は俺に襲われたいわけ?」
「……」
「触るし煽るし…見られてるのわかっていても、キスしたくなった」
「誰も俺たちのこと、見てないよ」
上目遣いで俺を見る千、やめてほしい…
「…もしかして千、気付いてないの?」
「えっ?何を??」
マジ!?今まで知らなかったのか…?
「千には二人のSPが付いてる。華菱財閥のご子息だからな。常にお前の傍でお前を守ってるんだ。ちなみに運転手の榊原さんも叔父さんも孝哉も俺も、その技術を身に付けてるよ。」
驚く千。本当に知らなかったらしい
「動物園でも街中でも傍にいた。当たり前だろ、じゃなきゃ千を1人にして俺が離れるわけがない」
「そうだったんだ…」
恥ずかしくなったのか、顔を赤らめ俺の胸に顔を埋める。
「でもね千、今日一日俺を煽った責任はとってもらうから」
そう言えば焦りだす千。俺は逃げられないように腰と頬に手をまわしキスをした。
始めは触れるだけの軽いキスを、それから長く深いキスをしながら舌を絡めていく。
「んっ‥ふ んぁ」
歯列をなぞり、千の舌を捕まえチュウ-と吸うと、千が俺の腕を握る手に力を込めた。
後頭部を押さえ、さらにキスを深くしていく。
気持ちイイ
深めたキスに漏れでる吐息も、必死に絡めてくる舌も…全てが俺を煽る
少し苦しそうにしているので俺は口を離す
「ハァハァ…」
千は息を整えながら俺にもたれかかってきた。
「千、気持ちよかった?」
問う俺を潤んだ瞳が見上げてきた。千は気付いているのかな。自分の身体の変化を…
「千…ココ、膨らんでる」
俺が股関を指差すと驚いて下を見る。自分でも気付いていなかったらしい。
「はるか…」
顔を真っ赤に染めて俺を見つめる千。
あ~もう限界!!
俺は千を横抱きにし、寝室に足を進めた。
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