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千之助3
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「孝哉…温和ってその…」
なんて聞けばいい?どんな恋愛をしてた?昔からエロいの?なんであんなにHが上手なの?
…なんて聞けるわけない!!
「あ、あの…すごくモテるよね…」
結局、出たのはそんな言葉
「まぁな、ツラはいいし、優しいし、クールでかっこいいってよく言われてたな」
「そうだよね…」
「なんだ?不安になってるのか?」
「…」
不安は感じるに決まってる。温和は大人で周りには沢山、綺麗な人がいて…
俺が何も言わず俯いていると
「大丈夫だよ。あいつにとってお前は特別っぽいし…」
「特別?」
「言ったろ。お前のことになると眼の色が変わるって。
温和はさぁ、昔から感情が薄いっつーかクールでさぁ…
なのに、お前のことになると、動揺するは、怒るは、熱くなるはで、いつものアイツじゃないわけよ。女と付き合ってた時もあんな優しい顔、見たことねーし」
嬉しい…顔が熱くなる…
「あ~その…大人の関係は消極的っつーか淡白かもしれないが…お前が頑張るしかないな」
「温和、淡白なの?」
「…実際はわかんねーけど、
昔、アイツが付き合ってた女がよく愚痴ってた。全然、手を出してくれないって」
「温和、エロくないんだ…」
「アイツのエロい所なんて、見たことも聞いたこともねーよ。俺らがエロいの見て盛り上がってても、興味無いって感じだったし…」
じゃあ、本当に俺だけなんだ…
「旦那様に対しての根回しもスゲーぜ。
お前のことに関しては必死だな、アイツ」
クックッと本当に楽しそうだ。
「淳のお試し期間も頑張ってるし…」
「孝哉…」
それまで静かに話を聞いていた兄さんが、低い声で孝哉の名前を呼ぶ。
「お試し期間?」
「えっ?いや、何でもねーよ。お茶入れようか…」
急に慌て出した孝哉。
なんなんだ??
「千…縁談話は俺から上手く言っておくよ」
「うん、ありがとう」
「それにしても、一目惚れされるなんて、モテ期到来だな♪千」
また孝哉が楽しそうに言う
「う~ん…最近、多いんだよね。本当、モテ期かも…」
「多いの!? 男?女?」
「両方」
「へぇ~」
ニヤニヤ笑う孝哉が気持ち悪かった…
なんなの?(怒)
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