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プレゼント2
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【side温和】
今日はすっかり遅くなってしまった。食事も風呂も済ました千が独りで待っている。
俺は手早く体を洗って、風呂から上がった
部屋に入って驚く。千の様子が明らかにおかしい。
「ハァハァハァ…はるかぁっ、たすけて」
瞳は潤み、顔は上気して頬を赤く染めている。呼吸も荒く、とても苦しそうだ。
「千、どうした?何が…」
駆け寄り、千の腰に手を置いた瞬間
「はぁっん」
と、声をあげ、腰をビクビクと、震わせた
「…千、何か飲んだり、塗ったりした?」
「……チョコ、ハァハァ…食べた」
荒い呼吸をしながら、千が呟く。
チョコ!? 孝哉がくれたっていう…
あいつ !!
孝哉が千に危険が及ぶことをするハズがない。そうなると…
「千、よく聞いて…多分、あのチョコには薬が入ってた。」
「くすり?」
不安気に俺を見つめる千。
「そう、媚薬。」
「びやく!…」
目を見開いて千が、驚く。
そしてぽろぽろと、涙をこぼし始めた。
「苦しい?千之助…」
俺がそっと頬を撫でると、嗚咽を上げながら
「助けて…温和」
と俺の手を握り締めてきた。
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