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クリスマス8
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う~ん。どこに置こうかな。
俺は、温和に渡すプレゼントを、どこに隠すか悩んでいた。どうせならサプライズで渡したいと思ったから。
クローゼット?引き出し?やっぱり枕の下が定番かな~
あれこれ悩んで、枕の下に隠そうとした時
「何、やってるんだ?」
「わぁー」
思わず声があがる。
「は、はるか !? 早くない?ちゃんと温まった方がいいよ」
アワアワと慌てる俺。
怪しげな行動に温和が
「俺に内緒のこと?何を隠したの?」
と疑い出す。
あぁ…
「温和、座って」
俺は温和をベッドに座らせると
温和の前にプレゼントを出した。
「メリークリスマス、温和 ?」
温和は眼を見開いた後、嬉しいそうに笑って俺を抱きしめる。
「ありがとう、千。開けてもいい?」
「うん !」
温和はとっても喜んでくれた。よかった~
「千、ちょっと待ってて…」
温和は寝室を出ると、小さめの袋を持って帰って来た。
「はい、メリークリスマス、千。」
袋の中から出したのは小さな四角い箱。
包装を外すと、現れたのはシルバーのリングだった。
「温和…これ…」
「俺も同じのを持ってる。ペアリングなんだ。会えなくても、傍にいるって証」
微笑む温和に胸がキュッとした。
嬉しい。嬉しくて、また泣きそうだ。
「かして…着けてあげる」
指に、はまったリングは、シンプルでとても素敵だった。
「温和、温和のは俺が着けたい」
温和の指にリングを通す。結婚する訳でもないのに、なんだか緊張した。
「ありがとう、温和 !」
お互いの指に、はまったリングがキラリと輝く。
「へへっ」
俺が、ニヤニヤして指輪を見ていると
「千、可愛い」
とまた抱きしめられた。
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