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クリスマス23
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遠くから、何か聴こえる…
ゆっくりと覚醒した頭で考えると、馴染みのある曲が流れていた。
んっ?電話?
俺はもぞもぞと体を動かして携帯を探すと、通話を押して、耳に当てた。
「千?起きた?」
愛しい人の声が聞こえる。
「温和 !! どうしたの?」
寝惚けていた頭がハッキリ目覚めた。
「ちょっと心配で。体、大丈夫?」
こんなことを言ったら温和、気にするかもしれないけど、隠してもしょうがない。
「…う、うん…あのね、足に力が入らなくて、動けないから寝てた」
一呼吸、間があく。
やっぱり気にしちゃったかな…俺が言わなきゃ良かったと思っていると、
「だろうね」
と温和の明るい声がした。
「んっ…もしかして温和…わかってた?」
俺の疑問にあっさりと
「当然 」と返される。
「千がどこで感じるのか、どこまでやったら動けなくなるのか…今までで、把握してる」
ニヤリと笑う顔が想像できた。
わざとやったのかな…?
俺の疑問に答えるように、温和が話し出す。
「俺が帰るまで、千にいて欲しかったから…好きな人が待っててくれるって最高だろ?それに…」
「それに?」
「千も気持ち良さそうに喘いでたし…」
一気に顔が熱くなる。
「なっ 温和のばか !!」
なんて恥ずかしいことを言うんだ !
電話の向こうからクスクスと笑う声がした。
「千、今日は18:00には帰るから。お利口で待ってろよ じゃあ…」
「はぁ…」
電話が切れた後もしばらく、俺の顔は熱いままだった。
起きて見ると、さっきより体が動く。
俺は温和が作ってくれたサンドイッチを食べて、TVを見ながら時間を潰した。
温和、早く帰って来ないかな…
好きな人の帰りを待つって楽しい!
帰ってきたら、玄関まで迎えに行って、おかえりのチュウでもしてみようか…
そしたら、温和、びっくりするかなぁ~
温和の反応を想像してウキウキしてたらあっと言う間に、時間が過ぎた。
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