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K02 : 春の海 10
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「あっ、あァ……ッ」
何度も往復しながらそこを弄られて、先端から雫が滴り落ちていく。快感に揺れる腰を宥めるように回された腕の感触に、俺は少しだけ安堵する。中に挿れられた指が、今にも崩れ落ちそうな身体を辛うじて支えてた。
苦しい体勢のまま与えられる快楽で思考がぐちゃぐちゃに縺れて、だんだん頭が真っ白になっていく。
「はっ、ぁ、イきそう……ッ」
甘い刺激に堪え切れずそう口走った途端、中を蠢いていた指の動きがピタリと止まった。急にお預けを喰らって思わず後ろを振り返れば、首筋をゆっくりと舌が這っていく。
️「……あ……や、だ……」
限界の瀬戸際で爪先立ちをさせられてる感じだ。ざらりとしたものがうなじを這う、その小さな感覚さえ拾ってしまって、この身体は勝手に追い込まれていく。
「ちゃんと言ってごらん」
俺の全てがこの人に支配されて、自分の身体なのに思いどおりにならない。促されるままに俺は簡単に理性を放棄して、今1番の望みを口にする。
「はると、さん……、イかせて……っ」
切羽詰まった声でそうねだれば、遥人さんは俺の耳元でほんの少し愉悦を含ませた低い声で囁く。
「いいよ、楓」
その声を聴いた直後にゾクゾクと背筋に痺れが走って、何度か奥を擦られただけで呆気なく果ててしまった。
「 ─── っあ、あぁ……ッ」
絶頂に浚われて喘ぎながら、ずるずると崩れ落ちてゆっくりとへたり込む。後ろから遥人さんが覆い被さるように抱きしめてくれるけど、合わさる濡れた肌の温度は俺の方がずっと高かった。
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