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K02 : 春の海 11
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ああ。まだだ。
絶望的なぐらい、足りない。
達した直後なのに、この身体はもっともっと気持ちよくなりたくて疼いてる。
「………ん、ぁ……っ」
ずっと咥え込んでいた指がずるりと抜ける喪失感にまた声が漏れた。今度は、痛いぐらいに張り詰めて小さく震えるそこが掌に包まれる。
「こっちはちゃんと我慢してる。えらいね、楓」
テストでいい点を取った子どもを褒めるみたいに、遥人さんが優しい言葉を掛けてくれた。
わざと我慢してるわけじゃない。この2ヶ月ですっかり遥人さん仕様になった身体は、どういう手順を踏めば1番気持ち良くなれるかをちゃんと学習してる。だから、イきたくてもイけない。
まだ欲しい。もっと欲しい。我慢すればするほど、後からもらえる快楽はずっと大きくなっていく。
「遥人さん、ちょうだい……?」
身体を捻り、両腕を伸ばして抱きつく。口づけて、舌を絡めて深く貪って。境目がなくなるぐらいにぐちゃぐちゃに混ざり合うこの感覚が、好きだ。
俺はその腕からすり抜けて四つん這いになり、口を開けて勃ち上がった遥人さんのものをそっと咥え込んだ。
熱い昂ぶりに舌を這わせながら喉奥まで呑み込んで、頭を上下に動かしていけば口の中で一段と大きくなるのがわかった。そうやって奉仕してる間にも、身体がどんどん熱を帯びていく。
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