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K02 : 春の海 13
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「楓、ベッドに行こうか」
その瞳には、官能の光が浮かんでゆらゆらと燻ってた。
身体の中が疼いて仕方ない。早く欲しくて頭がおかしくなりそうだった。遥人さんの求めるものと俺が求めるものは、ちゃんと釣り合ってるんだろうか。
この人は、最終的には俺が求めるよりもずっと気持ちいいものをちゃんと与えてくれる。それを知ってるから、こうして全部委ねられるんだと思う。
荒い呼吸を繰り返しながら、俺はかぶりを振って口を開く。
「や……、ここが、い……」
もう、1秒だって待てない。
腕を引いてそう訴えれば、遥人さんは膝をついて座り込みながら俺と目線を合わせてくれる。
その腕の中に、まるで小さな子どもにするみたいに優しく抱き寄せられて、鼓動が一層激しく鳴り響いた。
またキスを交わして、舌を絡めてすぐに離して。こっちは身体の内側が熱くて沸騰しそうなのに、合わさる肌の温度はぬるくて、遥人さん余裕なんだなあ、なんてちょっと悔しく思う。
「こんなところでしたら、のぼせるよ」
そんなことを言いながらも俺の腰を抱えて持ち上げる遥人さんに、俺は力なく笑いかける。
もう、とっくにのぼせてるんだけど。
「じゃあ、遥人さんが介抱してね」
膝立ちで跨がって少しずつ腰を落としていけば、ぬるりとした先端がくすぐるように俺の敏感な入口を刺激した。柔らかな抵抗のあとに熱い昂ぶりを呑み込んでいく。
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