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K02 : 春の海 16
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唇が触れるまであと数ミリの距離で囁けば、食むように唇を塞がれた。その勢いのまま突き上げられた途端ずくんと身体を貫いた強い刺激に、慌てて遥人さんにしがみつく。
「………ん、んッ、うっ、ン……」
ガクガクと身体が上下する度に唇からこぼれる声は、熱い口内へと吸い込まれていく。
息苦しさに堪え切れず顔を背けてしまえば、遥人さんは耳を甘噛みしてから首筋にかぶりついてきた。
「かえで……」
掠れた声は、ちゃんと感じてくれてる証。喉元を啄ばむように何度もキスされて、熱くて自分がどうにかなりそう。
なのにまだ、届かない。
小刻みに震えながら絶頂まで駆け上がろうとする身体をきつく抱きしめられる。まるで、俺だけ昇り詰めようとするのを引きずり落とそうとするみたいに。
擦れる中が爛れてドロドロしてるのがわかる。わけもわからないぐらい気持ちいいのに、なぜだか苦しいんだ。見えない何かに押し潰されそうで、痛い。
遥人さんとのエッチはいつも、少しの痛みや苦しみと抱き合わせだ。
どんなに苦しくてもいい。こうしてこの人に繋ぎとめられるこの感覚が俺は好きだ。だって、この瞬間だけは。
「 ─── ああ、あっ、イク……ッ」
間違いなく、俺だけの遥人さんだから。
収縮する奥に勢いよく飛沫が放たれるのを感じながら、与えられた熱を余さず呑み込んでいく。
合わさる肌が離れないように必死に縋りつきながら、俺は甘い絶頂にゆらゆらと揺さぶられてた。
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