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K02 : 春の海 45
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優しく握り込まれたそこはもうしっかりと反応してて、緩く扱かれればすぐにぞわぞわとした感覚が背筋を這い上がってきた。
まるで壊れものを扱うように、掌がゆっくりと半身を撫でていく。じんわりと伝わる体温はまだ低かった。もっともっと熱くなってほしい。早く俺と同じところまで来てくれればいいのに。そんな願いを込めて、重なる唇を押しつけるように絡めた両腕に力を込めた。
「……っ、ん……」
喉の奥で鳴った声が鼻から抜けていく。こんなに弱い刺激なのにたまらなく気持ちいい。うっすらと目をあければ視線が絡まって、その瞳には濡れた情欲が光ってる。遥人さんもこの状況に興奮してるんだろうか。
いつも身体を重ねるのはきちんと清潔なシーツの張られたベッドの上。こんなに狭い場所でこの人とセックスするのは初めてだった。
だからかもしれない。めちゃくちゃ昂ぶってるのが自分でもよくわかった。
先端から溢れる蜜を親指で円を描くように広げられて、意志とは関係なく腰が揺れる。
「──あ、あっ」
唇が離れた途端、思ってたより大きな声がこぼれて、思わず肩先に額を埋めるように俯いた。
「楓、いつもより感じてる?」
「ん、そうかも……」
素直に頷いて顔を上げれば、微笑みを浮かべた遥人さんに唇を軽く食まれる。
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