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K02 : 春の海 47
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車のにおいって篭りやすいけど。これ、ちゃんと消えるのかな。
頭の片隅でそんな心配をしてしまう自分がちょっと嫌になる。俺には関係ないことだし別にどうだっていいって感じながら、心のどこかで遥人さんとの関係を奥さんに感づかれることが怖いと思ってる。
壊されたくない。俺は、遥人さんとこうやって会えればそれでいい。それ以上のことなんて、何も望まないんだ。
「楓、後ろを向いて」
言われるままにシートに抱きつくようにして膝立ちになって腰を浮かすと、履いていたものを全部引きずり降ろされてしまう。膝の辺りで引っかかったそれを片足ずつ上げて全部脱いでいく。指先が後孔に触れる冷たい感覚に、ぞくりと背筋が震えた。
「……あ、あっ」
いつもよりも性急に指が入ってくる。摩擦が少ないのは潤滑剤の代わりにさっき俺が放ったものが塗り込められているからだ。
遥人さんの指遣いは上滑りに優しくて焦れったい。深く、浅く。リズムを刻むように何度も往復する指が、一番弱いところを掠める度に力が抜けて腰がぐらりと揺れる。
「ん……っ、もう、欲しいよ……」
必死にねだっても、遥人さんは俺の願いを聞いてくれない。身体の中で指を出し挿れされてどんどん内側が熱く疼いてくる。耳の後ろを丁寧に舐められて、ビクビクと身体が戦慄いた。
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