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K00 : prologue 2
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なのに、欲しくて欲しくて堪らなかったものは、浅いところでピタリと動きを止めてしまう。
「……や…っ、はる……と、さ……」
じりじりと灼けつくような熱さが、欲しい快感を得られる手前で留まってる。
これ以上焦らされたら、きっと頭がおかしくなる。
全部を飲み込みたくて手繰り寄せるように自分で腰を動かしていけば、愛しい人は小さく息を吐きながら俺に笑い掛けてくれる。
「楓、かわいいね」
その笑顔に、心臓がドクリと大きく跳ね上がる。
ちゃんと俺のことを欲しがってもらいたくて、甘ったるく零れる吐息混じりに必死に訴えかける。
「奥まで、挿れて……」
求めてるのは俺だけじゃないって安心させてほしいから。
遥人さんは少しだけ目を細めながら手を伸ばして、俺の顔に触れる。
火照った頬を少し冷たい掌が包み込むように何度も撫でていく。
過敏になった身体はそんな刺激にさえ反応してしまって、背筋をゾクゾクと快感が駆け抜ける。
「……ふ、あっ」
浅い呼吸を繰り返しながら身体の震えを押さえつけようとじっと堪えてたら、そんな俺を見つめる遥人さんの瞳にゆらりと焔のような熱が滲んだ。
「楓……」
「はる、と…さん……」
視線を絡ませながら、大好きな名前を囁く。
本当は、いつも名前で呼びたい。
でも、言葉には力があるから。大好きな名前を口にし続ければ、きっと俺はもっと深みに嵌ってしまう。
こんな関係が、永遠に続くわけじゃない。
だから、少しでいいんだ。
愛し合うこのひと時だけ赦されれば、それでいい。
その顔に浮かぶきれいな微笑みにうっとりと魅入れば、次の瞬間、腰を勢いよく引き寄せられて一気に奥まで貫かれる。
「───あぁ、あ……ッ!」
肌が打ち付けられたその弾みで、散々焦らされ続けた前から熱が迸った。
痙攣する身体に白濁が派手に飛び散る。
荒い呼吸を塞ぐように遥人さんが俺を抱きしめてキスをしてくれる。息苦しくて、なのにそれがすごく気持ちよくて、くぐもった声が鼻に抜けていく。
合わさる肌が、俺の放ったものでぬるりと滑る感触に肌が粟立つ。
ちょっと痛かったり苦しかったりするぐらいが気持ちいいかもしれない。そんな自分の性癖に気づかされたのは、この人とこんなことをするようになってから。
身体の力が抜けてしまってぐったりとベッドに身を預けたまま、与えられるキスを堪能する。
口を開けて息を漏らしながら舌を絡めているうちに抽送が再開されて、湧き起こる波にまた下肢が震えだす。
初めの幾度かは、様子を窺うみたいにゆっくりと。緩やかな動きに合わせて中で泡立つような濡れた音が鳴って、その度に快感が全身を這いずり回る。
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