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【ネコサマニアヤカル】4
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「まあまあしょうがないにゃー」
ナナメは仕方なさそうに笑ってヨコに近付きヨコの頬を撫でた。
幸い手は人のものだった。
しかし爪が長い気がする。
「.....なにこれなにこの状況」
ヨコはキャラを忘れて呟き、深いため息とともに俯いた。
とりあえず病院..?いやしかし珍しい病とかで変な実験施設に連れて行かれて、無理矢理孕まされたりするかもしれない。
「...ヨコにゃん..お腹痛いにゃ..?」
沈んだ顔で項垂れているヨコの顔を心配そうに覗き込まれる。
「..うんめっちゃ痛い...」
ヨコは腹を抑えた。
ナナメは、大変にゃ!とアニメキャラのような声を出した。
「それにゃ、にゃー!..にゃにゃっ?」
なんでさっきからにゃあにゃあ言っているのか。
雰囲気作りか。
その喋り方をやめさせようとヨコは少し顔を上げる。
ナナメは口を鯉のようにパクパクしている。
「え?なに?」
ヨコは不思議に思いそう聞くとナナメは喉を抑えた。
「にゃ...にゃあ...」
ナナメは変な声を出してまた口を開けた。
「にゃぁぁ...」
小さく唸っては、何かを思いついたのか耳と尻尾をピンと立ててベッドから降りる。
紙とペンを持ってきてナナメは何かを書き、それをヨコに見せる。
「日本語がしゃべれなくなった?」
小学生のような字で書かれた文字を読み上げる。
ナナメはこくりと頷いた。
どんどん猫化が進んでいるのか、最終的に本当の猫になってしまうのではないだろうか。
絶句である。
ヨコは額に片手を当てて、暫く動けなかった。
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