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案の定
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いつもホームルームは静かだが、より一層今は静かだ。
そして、ざわつき始める。
俺は静かに自分の席に向かう間、案の定聞きたくもない声
が勝手に耳に入ってくる。
「なに?あいつ。遅刻してきて無言で入ってくるとかぁ?これだから根暗は嫌だよねぇ。クスクス」
「ほんとほんとー!キャハハッ」
はぁ、なんで俺がこんな事言われなくちゃいけないんだ、
とかはもう諦めている。言われるんだから仕方ない。
だがな、諦めているとはいえ、思ってしまうものは思って
しまう。……………悲しいとな(´;ω;`)
俺はそれを気にする様子もなく振る舞い、席に着く。
席に着く直前、さっき俺を笑っていたヤツをほんのちょっ
とチラッと見たら、目が合ったような気もしなくもなかっ
たが……。
「何アイツ!今ぼくこと睨んでなかった!?生意気…!」
えっ!?いやいやいやいや、睨んでねぇよぉお!
しかも周りからしたら、俺の目前髪で見えないじゃん!?
勘弁してくれよ…………。
「ほーら、静かに!」
担任の声がかかり、皆が静かになる。
萩 雅也(ハギ マサヤ)。俺らの担任である。年齢は26歳とまだ若く、独身だ。
黒髪短髪で平凡な顔つきだが、しっかりしていて生徒にフ
レンドリーなことから、なかなか人気で頼りにされていて、はっちゃんの愛称で親しまれている。
この人、俺にもすげー優しいから好きなんだよなぁ……。
はっちゃんが話終わると、みんな各自準備をし始める。
ん?あれ、次体育だっけ?やべ、着替えなきゃ!
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