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悠人は技を繰り出した。
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両腕で俺の胸ぐらを掴んだことに違和感を覚えたが、次の
瞬間にその意味は分かった。
ビリリリッッ!!という音と共に、俺の着ていたシャツは
破かれた。
そしてその勢いのまま、男は俺の首を舐めあげる。
「うわっ、ちょっ、嘘だろっ…!?」
そして胸元へと顔を移動させ、俺の乳首を口に含んで吸い
上げた。
「…ひっ、きもぉ!」
男が顔を上げ、あからさまに機嫌の悪そうな顔をする。
どうしてこうも嫌な予感というものは当たってしまうのだ
ろうか。
こいつらはたぶん、強姦しようとしてるのだ。
BL小説を日々読みまくっている俺には、こういう展開の
ときどうなるかなんてすぐに感づくのだ。
でも自分がそうなるだなんて普通思わなくね!?
この前だって普通に暴力受けたし。…………………くそぅ。
って、そんなこと言ってる暇はない!貞操の危機が迫って
いるというのに……!
なんていうセリフを俺が言う日が来るなんてな。ハハッ!
涙が出そうだぜ。
でも本当に貞操の危機が迫っているのだ。それだけは絶対
に避けたい。どうにかしないと……!
俺はその思いだけで足を思いっきり振り上げ、目の前の男
の股間を蹴った。
「っっっ………………!?」
イエス!ヒット!男は痛みのせいかうずくまる。
これで一匹げきた
「うぐぅぁ、ああ………っ!!!痛ぃいいい!痛いよぉお
お!!ママァァあぁっ!」
…………え!?なになになに!?何が起きた!?
展開がカオス過ぎてよく頭が回転しない。しかしとりあえ
ず爆笑するのを耐える。
周りを見てみると、ニャンコ達は顔を痙攣させてドン引き
していた。
そして男はというと
「ふっ、……うぅ、許さねぇ……!」
涙目の筋肉マンに余計笑い声が漏れそうだぜ。
………………え?今、許さないって言わなかった?
ちょ、ちょっと待って。もしかして、もしかしなくても、
……これってやばい?
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