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その一言、激烈
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俺の必死の呼びかけで現れてくれた縁下。
しかしその登場の仕方がややひっかかった。
縁下は、ドアの前で無表情のまま片足を上げたまま立っていた。
「ちょっ!?縁下さん…でしたっけ?急になんですか!」
「いや…、俺は阿久津に呼ばれ「申しわけないですけど、今いいところなので帰っていただいても!?」
「勝手に帰すなごらぁ”!!」
まったくもっていいところじゃねぇ!
登場の仕方には全く気にする素振りを見せず、ただ帰れと促すだけの相楽。
さらに俺にとって救世主の縁下を返そうとしている。
そんなの許せん!
縁下もこの状況に反応は示さないんだNE。
「いいですよ。悠人さん、続けましょうっ!」
「はぁっ!?続けていいわけあるか!」
ニッコリとしてから、顔つきが変わる。
俺の輪郭をなぞるようにして撫でる相楽に、先ほどの悪寒も再び蘇る。
それでもその行為が止まることはなく、またまたエスカレートする。
俺の顎へと移動していた右手の親指は、今度は俺の唇をなぞり始めた。
「お、おい、やめ…、……縁下っ!」
焦って縁下の名前を呼ぶと、助けを求めていることに気づいてくれた縁下は、ドアの近くから動いてベッドに近づき、相楽の肩を掴んだ。
何をしでかすのかと思ったが、縁下は哀れむような表情で一言。
「……お前、そんなに欲求不満なのか……?」
「………………っ!!!」
どうやら相楽に雷が落ちたらしい。
その言葉を言われた相楽は、生気を失って俺の隣へと崩れ落ちた。
「俺は…本気なのに…、そんな…風に……、あぁぁ……。」
どうやらあらぬ方向のことを言われてかなり屈辱だったらしい。
しかしそのおかげで、相楽には悪いが、
「縁下、助かった…!」
「あぁ、…まぁ、何もしてないけど。」
あぁ、縁下が神々しく見える……!
縁下がいてくれなかったら、どうなっていたことか!
……だが、
「…………さて、こいつはどうしたものか……。」
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