アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
異変 2
-
僕は教室に付くと、入り口のドアから、教室の中を、のぞいた…。
其処には、やっぱり、吟がいた。
椅子に座り、クタッと机に保たれている。
ん、疲れたのかな…?
僕は、心配そうな目で吟を見ていた。
あ、れ…?その席、吟の席かな?
吟は、窓際の席に座っている。
確か…僕の席は窓際だったはず……
・・・・!?//
僕は、驚いて、もう一度、吟をチラ見する…。
やっぱり……僕の席だ。
僕は、深呼吸をした…。
大丈夫だ…。
僕なら、行ける…。
吟に嫌われない様に、振る舞える…!
僕は、心の中で、自信を付けた後、教室の中に足を踏み出した。
「吟…!ごめん、遅れた…!」
吟の前に行くと、手を合わせて、謝る。
どうしよう…、
緊張する…。見てたって、事、バレてない、かな?
僕の心の中は、一心不乱に焦っていた…。
「んー、そんなに待ってないよ?気にしないで。」
吟は頭を、此方に向け、笑いながら、僕の方をじっと、見つめる…。
目が笑ってないよ…吟、どうしたの…?
そんな顔で、僕を見ないで…。
まるで、僕が、悪い事をしたみたいじゃないか…
もう…これ以上、僕を困惑させないで…。
吟の事で頭が一杯なんだから……。
僕は、吟のその笑顔をじっと見た。
僕と吟は、見つめ合う。
吟の視線が痛い…。
真っ直ぐに僕の方を向く視線が強い…、怖い…。
僕は、この日から、吟の事が、怖くなりはじめていた。
もしかして、僕って、嫌われてるんじゃ、ないか。
嫌がられてるんじゃないか。
考えさえも、悪い方向に進んでいく。
この先、この考えが、吟を悲しめさせたとは、知らずに…。
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
14 / 16