アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
アイタイノエンド カラ松→一松、兄弟
-
アイタイノエンド
数年前、1度だけ一松に聞いてみたことがある
『なぁ、お前は俺のどこが嫌い?』
なんで急にそんなこと聞くの。嫌そうな顔で聞き返してきた
『知りたいんだ。だって、教えてくれなきゃ治せないだろう?』
そんな、無愛想な顔でバズーカや胸ぐら掴んでも、俺の気持ちは強くなるだけなのに。
分かれ道があったはずなのに。片方は通行禁止。もう片方は永遠と苦しむ地獄付き。行き先は一つだけ後戻りは出来ない。冷めていく心。
諦めて家を出たはずなのに。無意識に会いたいよ。会いたいよ。と叫ぶのに、高まらない心。
あの家(場所)に自分の存在の証明をし忘れたように。戻っても待っているのは最低で最悪な未来なのに。
眠る度に思う。
願いが叶うなら、どうか、どうか夢で。全てが夢であって欲しいと。
だけど、夢から覚めてもあの家には帰えれない。たとえ過去であったとしてもあそこには帰れない。
もう一松に会えないんだ。冷めきってしまった心を知られたくない。
間違っているかな?
『じゃあ、お前は俺のどこが好き?』
『どこも好きじゃない。お前なんかいなくなればいいと思う程にね』
少しくらいはハッピーエンドを探してもいいだろうか?
一松に会えない終わりを。
【会いたいよ。会いたい。会いたいのに、ねぇ、なんで返事くれないの?】
【カラ松兄さん、大好きだから、早く帰ってきて、】
【いつまで俺達の前からいたくなるつもり?お前いねぇとつまんねーんだよ。早く帰ってこい】
沢山のメール。家を出てから届かなかった日は無い。
けど、開くつもりも返事を返すつもりも帰るつもりない
あの家(場所)に自分の存在の証明をし忘れたんだよ。お前達には分からないだろ?
俺も愛してるし、愛したいよ。愛したいけど、何でだろうな
もう、帰りたいとも思わないんだ
戻っても変わらない。俺がいてもいなくてもあの場所は変わらない。
そんな未来はいらない。
冷めきって冷たくなった心が崩れていくだけだから
だから、1人でハッピーエンドを探しに行くんだ。
俺の望むハッピーエンドを。
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
2 / 15