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そして二人きり
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王子って言うから威張ってて嫌な奴かと思ったら全然違っていた
明るくなった部屋にいたのは綺麗な人
この人が王子?
「あのさ」
「・・・・・・なんだ」
「俺もここに来てこうして助けられたんだから、きっと空も誰かに助けられてると思うよ」
「・・・・・・・・・・・・」
「確かに危険な国だけど、きっと生きてるよ」
「空・・・・・」
落ち込んでるのは俺とそっくりな奴の為
でも、なんとか元気付けてやりたかった
「じゃ、話を続けるね」
「ああ」
「空だけど、このまま空のフリをしたほうが安全だと思う」
「そうだな」
「空のフリって?」
「空は森で迷って助けられてここに戻って来たと言う事に」
「ん?」
意味がわからないけど
「あ~もう!要するにだな、みんなには本物の空だと思わせると言う事だ」
「いきなり大きな声出さないでよね」
「あ?」
「これだからサルは」
「あのなぁ~!!」
「凱の言う通りだよ、でもいきなり空の真似をしろと言うのは無理だと思うから、普段は一人で行動しないで奏か俺か凱と行動すればいい」
「わかった」
「何か聞かれても笑ってごまかしてね」
「笑う?無理だし」
笑う事なんて忘れた
涙ならいくらでも出るのにね
「困ったな・・・・・」
「機嫌が悪いって事でいいんじゃね?」
「それしかなさそうだね」
「食事も体調が悪いと言う事で部屋ですればいいし」
「うん」
「でも楓」
「どうしたの、奏」
「夜はどうする」
「・・・・・・・・・・・・・一緒に」
「仕方ないな、空すまないがそうしてくれ」
「わかった」
同じ部屋で寝るんだ
どうしよう
「じゃ、話はおしまいでいいかな?」
「楓、くれぐれも魔法の事は」
「わかってる、空にも話してあるから」
「使わなければいいんだろ?」
「そうだね」
「はいはい・・・・・あっ!」
トカゲだ!美味そう~
形は変だけどきっと美味しいはず
「空?」
「ご馳走がいた!」
「えっ?」
「うはっ!この空はまた違った意味ですごいな」
「見て!捕まえた」
「ひっ!!」
「えっ・・・?」
楓が倒れた
何で?
「楓は爬虫類が大の苦手なんだよ」
「そうなんだ、美味しいのに」
「食うんかいっ!」
「凱にはあげない」
「くれると言ってもごめんだ!と言うか気絶した楓を部屋に運んでくる」
「ああ」
「・・・・・・・・・・・・・・」
「お前はここにいろ」
「うん」
奏と二人きりか
楓とは違う魅力がある人だな
確かに話してみなければわからないね
この世界の王子はすごくいい人みたいだし安心したかも
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