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夢 ?祐樹side?
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俺が気づいたのはいつだったか…。
あいつの笑顔が好きだ。
くしゃって、何の屈託も無く笑う笑顔が。
あいつの手が好きだ
あいつの声が、あいつの鼻歌が
あいつの…あいつの全てが愛おしくて
それが恋だと気付いてしまってからも
到底伝えられる想いではなく、
ただ感情が溢れないように、蓋をするので精一杯だった。
俺はいつも夢を見る。
まだガキの頃の夢。
あいつと手をつないで走っている。
一面に咲くアイリスと、明らかに不自然な白詰草。
アイリスを摘む俺と、そこに座り込み花冠を白詰草で作るあいつ。
それをプレゼントしあい、笑い合う
そんな夢。
いつか、この思いが消えたら
その時に告げると決めた。
…この想いを空に託す。
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